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食育における間違った認識

子供に対して「生きる力」を教える教育をしようということになったのはだいたい今から15年くらい前のことでしょうか?
それまでは自然の中で元気に駆け回る姿こそが子供らしいとされてきましたが、それが都内で生活する子供が増え食生活における生産者との距離が急激に開いてしまったため、自分が口にするものに対する知識が極端に不足するようになりました。

一昔前までは冗談のように言われていた、子供の質問での「キャベツや大根は樹になるんじゃないの?」ということも今では冗談として通じないレベルになっています。

そうした食に関する認識を現在よりも高めるために国や自治体が力を入れて取り組んでいるのが「食育」ですが、現場では案外その最終的な目的がよく理解されていないということもあるようです。
というのも今小さな子供さんたちを持つ親の世代の人というのは結婚前にダイエットを体験したことがある人が多いということもあり、食品を「栄養がある」「美容によい」かどうかで判断する傾向があります。

もちろん正しい意味での食育を理解されている人もたくさんいますが、特に20代前半くらいの若いお母さんの反応を見ていると「そんなまどろっこしい話ではなく、もっと実践的な良い食事とそうでない食事について教えてください」といった厳しい反応をいただくことがあったりします。

しかし本来的な食育というのは、かつて農村部で生活をしていた子供がトマトやナスがどういったふうに成長していくかを見てきたように、その食品がどんなふうにできてどういったルートで自分たちの口にまで運ばれるのかということを理解するということにあります。

なのでもし食育セミナーに行って「役に立つ知識がなかった」と思うような人がいたら、そもそも理念の部分にズレがあるのだということで理解をしてもらいたいです。

できるだけそのままの形で食べることが健康につながる

食育をしていく上での究極的な目的は、今口にする食品がどこから来てどう消費されているかということを理解できるようにするということです。
大げさなように思うかもしれませんが、私達は自分の生活にとって欠かせない食事に対しあまりにも関心がなさすぎるのではないかと思えてしまいます。

人の健康にもっともよい食事とは、その食材にできるだけ手を加えないそのままの形で食べるようにすることとされています。
座学だけではなかなか実態をつかむことは難しいので、できるだけ多くの子供とその保護者さんに実際の生産地を訪れそこでの食材を育成する作業を見てもらいたいです。