共働きで気をつけていること
うちには小学校前の子供が2人います。
私はもともとあまり家にこもって家事だけをするということが好きではないため、できるだけ早くに職場に復帰をしたいと思いながら子育をしてきました。
しかし一方で私自身が子供の時に両親が共働きであまり家にいることがなかったという経験もあり、できたらそうした寂しい思いはさせたくないという気持ちもあります。
現在では共働きをする世帯は決して珍しくないはずなのですが、その一方でまだ根強く「共働きは子供が寂しくてかわいそう」といった意見も年配世代の人からは聞かれています。
一度はっきりと親戚の方から子供が3歳になる前に家を空けるなんていうのは母親としては問題があるのではないかというふうに言われたりもしました。
私の夫はどちらかというと共働きの方が望ましいと考えるタイプであり、自分が子供の時も夜遅くまで親がいないということがよくあってそれが当然といった感覚があるようです。
こうした子育の問題は正解のないものですが、あとから振り返って後悔のないようにしたいという気持ちは強くあります。
共働きで寂しいという気持ちになるのは…
ところで最近ちょっとおもしろい話を聞きました。
「共働きの家庭の子供は寂しい」というふうに考えるのは、子供の側ではなく実は大人の意見ということです。
子供というのは保護者である親のもとから離れたくないというふうに感じるのは自然ですが、常に一緒にいることが寂しさをなくす方法であるかというとそうでもないようなのです。
その話によると子供に寂しさを感じさせるのは周囲からの「寂しいでしょう?」「かわいそうね」といった大人の憐憫ということです。
子供自身がどんなふうに感じているかにかかわらず周囲からそうした「かわいそうな子供」という扱いを受けると次第に本人もそんなふうに思い込むようになってしまうのだといいます。
確かに考えてみればいくら専業主婦などであっても子供から24時間ずっとべったり一緒にいるというわけではないので、常に一緒にいる人ならほんの数分の買い物などでも「寂しい思い」をしてしまうことになるかもしれません。
そういえばと思い返してみると、私も子供時代寂しいと思ったのは学校の友だちの家にはいつも誰かがいて、そのことを自慢された瞬間であったようにも思います。
案外子供自身は親が常にいてもいなくても寂しさを感じたり感じなかったりするものなのかもしれません。
できるだけ密度の濃い時間をすごす
一緒にいれる時間が短いことをマイナス要因にしないために私が気をつけているのが、できるだけ濃密な時間を子供と一緒に過ごすようにしているということです。
話ができるようになった子供の話はできるだけしっかり聞くようにしていますし、食事の時などもできるだけ会話をしながら一緒に顔を見て過ごすようにしています。
子供の成長は私自身にとっても大きな励みになることなので、これからもできるだけ子供の笑顔をたくさん見られるように気をつけていきたいですね。