赤ちゃん

子供の患者さんへの接し方

子供への薬の指導は一苦労

結婚前にかなり苦手意識を持っていたのが子供の患者さんへの対応です。

以前勤務をしてきた病院では小児科の地域基幹病院であったこともあり、かなりたくさんの子供さんが毎日訪れていました。

小児向けの調剤の場合には、同じ薬品を出すにしても飲みやすいように調剤の仕方を変えたり、体格によって薬の分量を変えたりといった工夫が必要になります。

小さな子供さんの場合には必ず保護者の方が付き添っていますが、そこでどういった薬の飲ませ方をするのがよいのかということについて丁寧に説明をしなくてはいけません。

最初慣れないうちにはどういった薬なら子供は飲んでくれるだろうかということがわからず、自分なりに想像をしながら提供をしてきましたが、中には出した薬をほとんど飲んでくれなかったと悩みを相談されるようなこともあり、かなり大きな悩みを持ってきました。

ですが結婚と出産を経験し、自分でも子供の病気に数多く接することにより子供にとって飲みやすい薬とはどういうものかについてかなり実感としてわかるようになりました。

待ち時間を退屈させない工夫も大事

キッズルームの一角
私のいる調剤薬局はかなりたくさんの患者さんに利用されているので、忙しい日などは何十分も薬局内で時間を待ってもらわないといけないこともあります。

ただでさえ子供というのは一箇所でじっとしているのが苦手なものですが、病気や怪我をしているとなるとますますこらえ性がなく、付き添いの保護者の方も苦労をすることが多いようです。

そこでつい数ヶ月前から設置をすることにしたのが子供向けの待合スペースです。

現在ではショールームや大手デパートなどでは当たり前に設置されるようになってきている子供用の遊具スペースですが、これを薬局内につけたところ大変な好評をはくすことができました。

キッズルームというほどのところではありませんが、薬局の待合場所の一角に子供用のおもちゃを置き靴を脱いで遊ぶことができる場所を作ったところ、訪れる患者さんたちがそれぞれに利用をしてくれるようになりました。

定期的に訪れる患者さんの中にはこのルームがよほど気に入ったのか、お薬を出したあともしばらく遊びたそうにしている人もいるようでやはりこうした子供のための居場所づくりは大切なことなのだと実感しています。

子供向け待合室の問題点について

もと病院勤務の薬剤師としては、医療施設でのキッズルームは他の商業施設と異なる工夫も必要だということを実感しています。

参考>>【不安】患者さんの待合室での実体験|MICKS

病院にしても調剤薬局にしても、訪れる子供さんの大半は病気を持っていますから、待っている間に他の人から別の病気をもらうのではないかという不安があります。

実際待合室で流感に感染したという話もよくあるので、キッズルームでの衛生管理については十分に気を使っていかないといけません。

子供にとって過ごしやすい場所であっても、その保護者が不安に感じるところでは意味合がありませんからそのあたりは十分に注意をしていかないといけない点です。

特に小さな子供はそこにあるものを口に入れたり、咳やくしゃみをするときにまったく抑えないで行ったりしますから、見知らぬ患者さん同士が触れ合うようなときには見ているこちらも少しヒヤヒヤしてしまいます。

私自身も子供の健康管理については相当気を使っているので、できるだけ保護者の方の立場になり安心で安全な環境を作っていけたらと思っています。